雨漏り、すが漏れ、水漏れの違い

建物内部に水が浸入すると先ず一番に考えられるのは雨漏りですが、実際には3種類の分類に分けられるます。
それぞれの特徴を知っておくことが大切になりますので、このページではそれぞれの違いについて説明していきたいと思います。
水が建物内部へ侵入する現象は3種類ある
建物内部に水が浸入するとまず考えられるのは雨漏りですが、分類すると『雨漏り』『すが漏れ』『水漏れ』の3種類あります。
それぞれの特徴について説明していきます。
雨漏りの特徴

雨漏りは雨の日、雨が降った翌日または数日後に、屋根・外壁・サッシ周りなど建物外部から内部に雨水が浸入します。
雨漏りの原因
雨漏りの主な原因としては施工不良、経年劣化、破損です。
経年劣化の場合は外壁のひび割れ、屋根の穴、劣化や剥がれ破損部分などから雨水が浸入する場合です。また、屋上やベランダの防水機能が失われ防水の役割を果たしてない時も雨漏りは発生します。
施工不良は、新築時や改修時に適切な施工が施されていなかった場合に発生します。屋根・外壁に隙間がある状態の時や、防水性が発揮されていない施工を行った等の場合に雨漏りは発生します。
破損は、地震や台風等自然災害などで屋根や外壁に穴が開いた等の場合により発生します。
すが漏れの特徴

すが漏れが高知で起こる事は山間部を除き稀ですが、雪が多く降る地域にみられる現象です。
屋根や軒天井に積もった雪が原因で起こります。因って雪の積もる時期だけに見られる現象です。
すが漏れの原因
すが漏れは溶けた雪が凍結して水の流れを止めてしまい、その部分に流れる経路を失った水がたまり、屋根材の隙間から内部へと浸入してくる現象です。
水漏れの特徴

水漏れの大きな特徴は、雨が降らなくても発生する点です。(例:1階リビング天井に雨が降らない日でも水が落ちてくる=2階の直上の部屋がに風呂場で排水官が裂けていた等)
そのため、雨漏りと区別することが出来ます。他にもこんな特徴があります。
・水道を使っていないのに常時水道メーターが回っている
・何時もと違って水道料金の請求額が急に高くなった
・水道管が通っていると思われる外側の基礎が、雨が暫く降っていない時も濡れている
・換気扇ダクトが、部屋上の屋根裏に通っている為に天井にシミが発生した
・キッチン台下側の収納部が湿気ていたり臭ったり、収納床が柔らかくなってきた
水漏れの原因
排水管など不具合や、老朽化による配管の破損、施工不良等が原因と思われます。
雨漏り、すが漏れ、水漏れの比較
雨漏り | すが漏れ | 水漏れ | |
---|---|---|---|
起因 | 雨 | 雪 | 生活水 |
侵入経路 | 屋根・外壁・サッシ廻り | 屋根 | 排水管 |
原因 | 施工不良・経年劣化・破損 | 凍結した雪解け水による 水のせき止め |
施工不良・経年劣化 |
まとめ
温暖な高知県で『すが漏れ』を確認する事は稀ですが、内部に水が浸入した場合は雨漏りだけではなく、原因や発生個所も様々です。
確実に発生原因を調べて、適切な対応をすることが大切です。