外壁・屋根塗装の下地処理の重要性
下地処理は、塗装をする前に外壁や屋根の塗装面の状態を整える作業です。
この作業は、仕上がりの美観を左右するだけではなく、耐久年数にも関わってくる重要な作業になりますので、一番大切な工程と言っても過言ではありません。
このページでは下地処理についてお話させていただきます。
下地処理とは
下地処理とは塗装前に行う工程で、塗装面の目荒し、穴埋めや不陸調整、鉄部の錆落とし、ケレン作業等の事です。
下地処理の重要性
塗装の仕上がりを決定するのは、主に下地処理と言っても過言ではありません。
手抜きを行うと、悪い状態の仕上がりになるのは勿論ですが、塗装の耐久性が下がる等、下地処理は重要な工程です。
下地処理の作業内容
高圧洗浄
ガソリンエンジン式の高圧洗浄機を使用してcm2/80~150㎏の圧力で洗浄します。
養生をしっかりと行ってから、劣化塗膜や塗装面の汚れ、苔等を水の飛散に注意しながら洗い流します。
クラック補修
ガン、コテ、ヘラ等を使いモルタル、パテ、エポキシ樹脂等でクラックの補修を行います。
硬化時間に注意しながら表面を仕上げて行きます。
コーキング補修
ガンを使ってシーリング(コーキング)材を充填し、硬化時間に注意しながら表面をヘラで均して行きます。
ケレン
サンダー(グラインダー)、ペーパー等のケレン道具等を使用して、下地を傷つけないように注意しながら劣化塗膜や錆等を落としていきます。
目止め
弾性フィラー、セメントフィラー等をリシンガンやローラーを使用して、ALC等の多孔質下地の目止めを行います。
下地処理を行わないと起こる症状
ケレン作業の不足による塗料及び下地の剥離や浮き、乾燥養生不足による水分の滞留等が起こります。
ひび割れ
シーリング処理やパテ処理の工程を行なっていない事が考えられます。
塗膜の剥離
ケレン不足や脱脂をしていない等が考えられます。層間剥離(塗装工程間)の場合もあります。
目止め
下地の水分の滞留が一番に考えられますが、新たな塗料が既存塗膜との相性が悪い場合もあります。
まとめ
下地処理の重要性がお分かりいただけたでしょうか?
仕上げ塗料の耐久性や機能性が何かと言われますが、塗装前の作業を手抜きすると、折角の高耐久・高機能な塗料も威力を発揮する事が出来ません。
直ぐに塗装を行う業者があれば注意が必要です。